読書をしたら妄想しよう!

市民劇団で演出をしているぜらが、読書後に演出するならどうするかを妄想してみます。たぶん。

アラフィフだけど長年の夢だった大学生になってみた! 通教だけど。

年明け新年からずっとご無沙汰しておりましたが、お元気でしょうか?

実はこんな理由で慌ただしくしており、いっぱいいっぱいです……ふふふ。

 

大学生になりました! 学割もききます! ひゃっほう!

 

ま、それは良いんですけど。笑

 

4月から通信教育課程の1年次入学をしました。

高校卒業後は、様々な理由があったのですが、大学に行かず成人式の着物もなしにして、親に頼んで代わりにアメリカに留学していたのですね。

本当に楽しくて素敵な日々だったのですが、一つだけ、私はアメリカで専門学校に行っていたので、大学は行っていないのです。それが心残りで。

 

でも若い時はやりたいことも多く、40代か50代になったら通信制の大学に行こうとずっと思っていまして、やっと実現できたというわけです。

 

通信制の大学を意識しだしたのは、留学する前、バイトで警備員の仕事をしていた時です。

ガス工事で通行止めになっている道の端で、う回路の看板の横に立っていた私に、恐らく近所の腰の曲がったおばあちゃんが1枚の色紙を持って近づいてきました。

 

「こんにちは」

「こんにちは」

「お仕事ご苦労様です」

「ありがとうございます」

 

こんなやり取りから始まった見知らぬおばあちゃんとの交流は、意外な方向へ行きました。

 

「私ね、この間大学の通信教育を卒業したの」

「! そうなんですか!?」

「その時の同級生が、これ、書いてくれたのよ」

 

もう嬉しくっていろんな人に話してるの、と満面の笑みで見せてくれた色紙には、色鮮やかな文字やイラストが踊っており、中央に「祝・卒業! 創価大学通信教育部」と書かれていました。

見るからに腰が曲がって、まだ10代だった私にはそのおばあちゃんは90歳くらいに見えました。

 

昔過ぎて、他に何の話をしたのかも覚えていませんし、どこの誰かもわからないおばあちゃんが実際にはいくつだったのかもわかりませんが、私の中には『大学はいくつになっても学ぶことができるんだ』という強烈な印象が残りました。

 

その後、留学して帰国し、様々な経験を経て今に至るのですが(端折りすぎ)、ずっとおばあちゃんのことは覚えていました。

いつかいつかと思っていたのが「今だ!」と昨年の秋に思い、資料を取り寄せ、様々な書類を用意し(なんと高校の卒業証明書を取りに、母校へ行きました…)、晴れて大学生となったわけです。

 

あのおばあちゃんは、ウン十年経って、あの時の10代の小娘が自分の後輩になるとは思わなかっただろうなぁ。

 

でも、あのおばあちゃんが頑張ってくれたから、私もできる頑張ろうと思えるわけで。

ていうか大変すぎでしょ、レポート……。すでに一つ再提出なんですけど。笑

仕事しないで勉強だけしていたい。うう。

 

輝かしい、私の心の先輩の話でした。

 

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教科書の一部です…他にも1年なので数学基礎とか英語とか…頑張ります!

 

 

 

 

アラフィフ妄想演出女子(女子って言ってみた!)からの新年のご挨拶と感謝とお正月の献立

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明けましておめでとうございます!

突如、年末の忙しい最中にブログをやり始めたのに、読んでくださる方がいらっしゃるのに驚き、感謝です。

今年は妄想で演出をするというクレイジーな楽しみをみつけてしまったので、色々と暴走しているかもしれませんが、こんなこと考えている人もいるんだと楽しんでいただけると幸いです。

よろしくお願い致します!


さて、お正月の献立ですが。

我が家は数年前からおせちは諦めて(だって食べないものが多いんだもん)、お雑煮の他は煮物と角煮と卵焼きと昆布巻きとテリーヌだけになりました。
煮物は普通に食卓にあがるようなもので、当然、お正月用に1品ずつ煮たりはしません。
直径30cmくらいの鍋で、30分くらいごった煮して終わりです。

角煮は切って両面を焼いてから水だけで20分くらい煮て、圧力鍋で醤油、酒、みりんで煮込みます。
今年はそれに旦那さんのリクエストで、一緒に何故かチャーシューを煮ました……。

チャーシューはたこ糸で縛ったブロック肉の表面を焼いて、角煮と同じ味付けで圧力鍋で煮て、煮汁から取り出してアルミホイルで寝かせます。
一緒に圧力鍋に入れられるから時間の短縮にはなるけど、油は結構ギトギトになるし、調味料が3倍くらい必要でしたよ……。それなのに作った日の夜にはほとんどなくなってしまうのですが!

それにしても、正月に食べるものは塩分が強すぎて、毎年唇がヒリヒリします。
体調もイマイチになり、1月半ば過ぎまで引きずるので、2年前から気を付けるようにしました。
でもお雑煮からして、塩分が多い主食ですよねぇ。
1日の朝からお雑煮をパスしても良いものか、考え中です……。

ていうか、温めなおすために使ってる鍋が多すぎる!
邪魔だから雑煮で鍋を増やしたくない!

……というのも本音です。笑

豆の上で眠る(湊かなえ):自分が7歳の時に姉が誘拐され2年後に戻ってきたら別人と入れ替わっていたと疑っている女子大生が、過去を回想しながら姉を罠にかける言い訳をしているミステリー

 

一応、タイトルには文庫の背に書いてあるあらすじ程度しか触れないように気を付けています……。

 

実は、初・湊かなえさん。

後味が悪いと聞いたことがあったので、どれだけドロドロしてスプラッタなのかと思ったら、マーダーミステリーではありませんでした。

ネタバレを避けても、これくらいは言わせてください。私はマーダーミステリーを期待していたのに!

 

後味が悪いというのはわかります。主人公も家族も結構病んでる感じ。

女性というのは、母親の影響って大きいよねと思いながら読み進めていきました。

 

主人公は女子大生で、進学を機に独り暮らしを始めて1年。

母親が入院したので、嫌々ながら帰郷します。

地元に帰ると姉と友人らしき女性とばったり会い、直後に貧血で倒れてしまった主人公は姉の誘拐から捜索、発見後の違和感などを回想していき、姉を罠にかけ対決します。

 

誘拐の真実や、家族の真実、姉の真実、主人公の真実がラストに入り組んで、複雑なラストになっていくことは確かですが……。

帯にもミステリーと書いてあるけど、謎は確かにあるのだけど、ヒューマンドラマと言ったほうが良いような?

 

さて。この話を演出するなら、ですが。

かなり重たいテーマで、舞台劇には向いていそうなのですが、下手な役者がやると超つまらなくなりそうです。笑

連続ドラマもあり得るかな。でも2時間ドラマは向いていなさそう。ラストがキツイ。

 

舞台はエピソードを厳選して、転換を減らすため、一番出番の多そうな実家のリビングをメインに組みましょうか……。

実家→別の場所→実家→別の場所→実家、というくらいにしないと。

別の場所はセットは組まないほうが無難そうですね。誘拐された姉を探し回るのは、最悪実家に固定しても……ああ、近所の人はどこまで出そうか。スーパーのおばちゃんは必要だよねぇ。

実家→神社→スーパーの前→実家→近所の団地→病院→実家

……これで足りるかな……足らせないと、時間がのびて2幕ものになってしまう……。

 

案外真剣に考えております。笑

 

なにせ、誘拐してから2年間も捜索していたので結構ぶっ飛んだこともしているし、9歳の時に姉が帰ってきてから20歳近くになった現在までずっと疑い続けていた主人公のエピソードは、取捨選択が難しい……。

 

登場人物は、両親と姉は必要、おばあちゃんは必要だけど、おじいちゃんとおばさんはどちらかが出てこなくても、兼任できそう。

目撃者や近所の人、主人公の同級生も、役割を兼任させてまとめられそう。

 

この作品、観客席とステージの境界をあいまいにできないかな。

そのほうがラストが生きる。

そうすると、セットはいっそなくしてしまっても良いのかもしれない。

 

……ふふふ、楽しい。

 

ビジュアルはそら豆の上に羽が数枚、ふわりふわりと舞っていて、中央に「ひとりの少女がやってきて、おしろのもんをたたきました。」とコピーが入って、下にタイトルがあるといいな。

この「おしろのもんをたたいた少女」は主人公でもあり、姉でもあるんだろうね。

 

……と、こんな風に進めてまいります。

気分は、この作品にかける演出家です。後に読むものがつかえていなければ、脚色するために10回くらい読みたい。

 

良かったら、今後も与太話にお付き合いください。

 

 

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家族だからこそ色々あるよね

 

読んだ本の感想をとにかくシェアしたい! と願うアラフィフおばちゃんの趣味が爆発した結果

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ぜらの書いた脚本「晴れときどき、おふくろ」


はじめまして。ぜらと申します。

東京都下在住の、アラフィフのおばちゃんです。

夫と片目の黒猫との3人暮らし。

生活にも少しだけ余裕が出てきて、だけど年齢的に体の不調も出てきて、まぁプラスマイナスゼロかなと思ったりしているところです。

 

これまで子供が持てなかったのもあって、好きなことをさせてもらっていました。

12歳くらいから演劇にハマり、役者を通過して演出に興味が出て、今は地元の社会人劇団で演出をやらせてもらっています。

でも、このコロナ禍で演劇は大変で、オンラインでの基礎的な稽古カリキュラムは作ったものの、演出やりたい熱がモヤモヤしてしまって。

 

演出やりたい熱……そう、私は脚本を書くより演出がやりたい、つまり、目の前にある物語を『こんな素敵な話なんだよ』って表現して見せたいという熱が、強いのです。

 

例えば、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』だったら。

黒の紗幕に白いスプレーで銀河を描いて、表から青と緑の照明をあてたら、綺麗だよね、とか。

黒服の青年が自分語りをしているときに、現実のシーンを割り込ませると印象的でわかりやすそう、とか。

 

そう考えると、昔から読書が大好きだった私は、物語を頭の中で映像で再生して楽しんでいましたが、あまり誰かに語ることをしなかったということに気づいたのです。

 

気がついてしまったら誰かに言いたくてたまらないけど、でもなかなか周囲に読書好きの人がいなくて、ふと、それならブログにでも書いてみようかなと思い立った次第です。

 

というわけで、このブログは読書感想文というか、読書をした結果の私の妄想話がメインになる予定です。

どうか、この奇特な文章が、誰かの楽しみになりますように。